さよなら東京

生き方・働き方

さよなら東京。

 

小学生の時、親と一緒に観光へ。JR以外の電車があることも知らなくて、駅も乗り換えもたくさんあって煩雑で。知らない街をすいすいと、目的地に進める親がすごい人物に見えた。

 

中学生の時、修学旅行で訪れて、仲間と一緒に見知らぬ街を旅をした。計画を立てて巡ったのは観光地。どこも珍しくて、電車の乗り換え一つにびくびくしながらゴールを目指した。

 

就職活動で訪れて、見知らぬ街を地図を片手に歩き回った。いつも降り立つ玄関口は一緒で、なんとなく見慣れてはきたけれど、それでもやっぱり居場所がなくて、夜遅くまでなんとか時間をつぶしていた。どこへ行くにもお金が必要で、いつも肩身の狭い思い。

 

就職して、満員電車でもみくちゃに。いつでもどこでも人が溢れていて、お祭り騒ぎの毎日。騒がしいだけじゃなく、楽しい催しでいつもにぎやか。懐かしい仲間とも、新しい友人とも出会えた。

 

そして今、見知らぬ街もすいすいと。新宿の街もすいすいと。見慣れぬ街は、見知った街に。もう知らない街だけではなくなった。

 

そんな街とも今日でお別れ。

さよなら東京。

 

 

でもまた来るよ。大好きな人たちが住んでいる街だから

 

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