自己認識と他己認識のズレを感じた話

生き方・働き方

「わっぺんさんって、やろうと思ったらすぐ行動するタイプでしょ?」

 

先日、こんなことを言われてかなり驚きました。というのも、自分としては、”かなり行動に移すのが遅いタイプ”だと思っているからです。

 

「なんでそう思われたんだろう?」と不思議に思ったので、そのあたりのことを少し考えてみました。

 

自己認識と他己認識のずれはなぜ起こったか

用心深く、慎重に行動するタイプの私は、”考えすぎて行動に移せない”という頭でっかちなところが自分のウィークポイントだとも思っています。

ところが、今回はその全く逆に、”思い立ったら即行動するフットワークの軽い人”という風に見られたわけですが、これには2つの理由があると思います。

 

その人自身の尺度の差

わたしに「フットワーク軽い」と言った方自身がどの程度のフットワークの軽さを持っているかはわからないのですが、もしかしたら、その方も私と同じく”慎重派”タイプの方なのかもしれません。

他者を測る時の尺度として自身を用いることが多いかと思います。その”尺度の差”によって慎重派の自分から見て、私の行動が積極的に見えた…のかもしれません。

 

スタート地点の認識のずれ

2つ目は、スタート地点の認識の差です。

私は、人にあまり相談せず、自分の中で黙々と考え続けるタイプの人間です。黙々と考える期間に、自分の気持ちの整理をしたり、状況を整理するために情報を集めたりします。それがある程度満足に至るか、考えることが長すぎていい加減疲れた時、行動に移します。

私の中では、この悶々と考えていた期間が長いので、「またすぐ行動に移せなかったな」と思うのですが、周囲で見ている人から見たら、考えていた期間が見えないので、「即行動に移すタイプなんだな」となるかもしれません

 

自分のものさしで捉える

ここまで、自己認識と他己認識の差が起こる理由について考えてきましたが、これは逆に、”私も周囲の人に対してそのようなフィルターで見ている”ということを意味していると気が付きました。

 

自分から見ると他者の良いところばかりが目について、「私はなんにもできないな…」と思ってしまったりすることがありますが、それも自分の尺度で他人を勝手に計ってみた私なりのフィルターを通した世界です。

意外と他の人も周囲に対して、「まわりは自分より〇〇なことができてすごいな」と思っているかもしれないし、自分では不得意と思っていることでも、周囲から見るとそう見えないこともあるかもしれません。

 

だから、大事なのは、「〇〇よりうまくできないから向いていない」とか、「〇〇の情熱には勝てないから、自分はそこまで好きじゃないかも…」といった風に、他人と比べることで自分を測るのではなく、自分の中にある自分だけのものさしで自分自身を測ることなんだと思います。

自分が今何を考えているのか、何に興味をもっているのか。それが他の人より気持ちが大きかろうと小さかろうと、自分の中のものさしで比べた時にそれが大きければ、きっとそれが今自分にとって大事なことなのだと思います。

 

自己認識が苦手な私は、なかなかにこれが苦手です。自分の中のものさしだけをもって自分を測ることがうまくできません。ついつい他者と比較して、落ち込んでしまったりします。

でも、これからは”自分の尺度で測る”訓練をしていく必要があると思っています。きっとそうすることが、自分の気持ちに正直になれることなんじゃないかな、と思ったので。

 

自分の中にある自分のためだけの尺度でもって、これからは自分の気持ちを大切にしていこうと思います。

 

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