【書評】”「不安」にならない練習”は漠然とした不安に効く本です

生き方・働き方

極度の心配性な私は、昔から「どうしようもない不安」が頭をかすめることが多々ありました。

それに困って解決方法を様々な本に頼ってみたりしているんですが、今回またいい本を見つけましたので紹介します!

”「不安」にならない練習”は漠然とした不安への対処におすすめ

読んでそのままのタイトルの本ですが、これかなりおすすめです!

前回紹介した「自分の心を手当てする方法」という本は、実際に起こったことや受けた経験からくる心の傷への対処にはすごく有効でした。

一方こちらの本は、”脳がなぜか不安を感じる”という漠然とした不安に対する対処法の本です。

”不安は脳のバグ”という解釈で、7種類のバグを定義し、そのバグを解消するための練習方法が細かく書かれています

この本、私にはとてもはまりました!

不安が大きいという方はもちろん、「いつも漠然とした不安を抱えてしまう」という悩みの方にはぴったりの本です。

不安の7つのパターン

「「不安」にならない練習」本では、不安の種類を以下の7つに分類しています。

  1. 過敏化バグ
  2. 悲観化バグ
  3. 有害化バグ(可否判断)
  4. 有害化バグ(解釈)
  5. 無力化バグ(思考)
  6. 無力化バグ(行動)
  7. 固執化バグ

この本は、”診断テストで自分に当てはまるバグの種類を理解してから、対処の必要なバグについてそれぞれバグ解消の練習をしていく”という流れです。

診断テストが当たっているかはわかりませんが、不安にならない練習方法はかなり有効だったと思います。診断テストが当たっているかわからなかった理由は、全ての項目についてそれなりに当てはまってしまったから…。私の場合はどの項目も練習が必要だったので、正直、当てはまってるかどうかとか、わからなかったです。でも、どの項目のページを読んでいても気付きがあって面白かったですよ!

その中でも特に興味深いと思ったのは、「過敏化バグ」と「有害化バグ(可否判断)」の2項目です。

”過敏化バグ”の章

何でもかんでも気にしてしまえば、不安を生むような「あらぬ予測」へと思考が展開するリスクは確実に高くなります。こうしたタイプの人は、自分で不安に至る「思考の流れ」を生み出しているのです。
しかし、逆にいえば、もしこの段階で、思考の流れを停止することができれば、不安を感じる危険性は大きく低下することになります。

引用元:「不安」にならない練習 「思考の流れを止める」
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はい、これはまさに私のことです…。

私は何でも細かいことが気になるタイプです。それはそれで私の特徴の一つではあるのですが、度が過ぎると”不安がどんどん増殖する”だけの思考になってしまうことがあります。これを止めるのには、その思考に陥ることを止める必要があります。

”過敏化バグ”を解消する練習は、その発生の元となる思考を減らすための練習です。やはり不安を減らすには発生の元から…ということで、この項目は最も有効だったかな、と思います。

この練習では、どんなきっかけで不安になるか、そのパターンを認識し、それを避けるための工夫を考えました。「自分の心を手当てする方法」でも同じようなことを考えたので、不安に対する対処法としてはこれはよく用いられる手法なのかもしれません。

”有害化バグ(可否判断)”の章

「有害化バグ(可否判断)」の章では、自分が期待していることを知り、その期待レベルを引き下げることを練習します。その中でこんな文章がありました。

「他人に対する期待」は、失望や怒りを生むことが多いので、できるだけ「なくす」ようにしましょう。

引用元:「不安」にならない練習「期待レベルを下げる」
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この文章を読んで、他人は自分ではないので、過剰に期待を寄せてしまうことは不健全なことだということに改めて気付かされました。「自分がまわりにできること、したいことをするのはいいですが、まわりに押し付けるのは違うな」と。

文章を読んだだけではすっと入ってこなかったかもしれませんが、前後で”自分の期待を自覚するワーク”をすることで、自分の思考を客観視できたのがよかったかもしれません。

おわりに

”不安”を感じるパターンはひとそれぞれです。でももし、「もっと”不安”を感じることを減らし、のびのびと生きたい」と感じることがあるのであれば、その傾向を自覚し、適切に対処する必要があると思います。

もちろん本だけでなく、様々な方法があるとは思いますが、導入として、こちらの本はかなりおすすめです!私にははまりました!

ワークが多く、自分を掘り下げて考えないといけないので、ちょっとしんどいですが、自分のことを深く考え、知るきっかけにもなると思うので、「自己認識が苦手」という方に特におすすめです。

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