先輩に教わった”尋ねる”ことの大切さ

生き方・働き方

最近、ちょっとした小物を作る教室に行く機会がありました。

一人で学ぶのではなく、色んな方に囲まれて学んでいると、本当に色んなことを学ぶことができます。背中を見て勝手に学ぶこともあれば、時には直接教えていただくことも…。

そんな中でも、最近、「はっ」とさせられたことがあったので、今日はそれについてお伝えしようと思います。

 

色んな人の作品を見て、きくこと

「色んな人の作品を見て、きくこと」

そこに長く通っている先輩に、こんな感じのことを言われました。

その方が言うには、他の人がつくったものを眺めて、それについて質問したりすることで色んな事を覚えるのだと。

実際、私も講座が始まる前の時間を利用して、うろちょろして、他の方の作品を眺めるということを少しだけしていました。

「この色使いキレイだなー」とか、「どういう風にしたらこんな表現できるんだろう?」とか、想像をしたりして。

 

じゃあ、何に「はっ」としたかというと、”きく”というそのことです。”聞く”ではなく、”訊く”こと

”尋ねる”ことまではできていなかったんです。見て、自分で考えるだけ。

 

ここに自分の甘さを感じました。

もちろん、自分で想像する時間も大事だと思っているので、全てが無駄だと思っているわけではありません。でも、尋ねることで、どういう技法を使っているかより深く知ることができます。もしかしたら自分が思い違いをしていることがあるかもしれないし。

 

また、副次的ではありますが、コミュニケーションが取れることも大事なことだと思います。知らない人に対してはどうしても警戒心が働くもの。
どんなに「これきれいですね。どうやってつくってるんですか?」と好意的に訊かれたとしても、知らない他人から訊かれたのだと、固くなってしまいます。でも、同じことを友人に言われたら、気持ちよくなって色んなことを話してしまいそうです。だから、自分からコミュニケーションをとって、少しでも仲良くなっておくことは大事だなと思いました。

 

また引っ込み思案な私としても、初回のコミュニケーションが一番厄介なので、それを早めに終わらせておく、というのも大事なことです。気持ちに壁が無くなって、次から尋ねやすくなります。

 

こうして、”誰かの作品を見て、想像して学ぶ”という段階から、”誰かの作品を見て、想像しながらも実際に尋ねて学ぶ”という段階へ、ステップアップする必要性を感じたのでした。

 

尋ねることが新たなセンスにつながっていく

私は、センスは磨けるものだと思っています。

 

ただそれは、自分自身や内面だけを見ていても磨ける類のものではなく、他の人の作品や自然など、自分の外にあるものを見た時に磨けるものだと思っています。

 

そしてそれは人に尋ねることを通して、自分の中に新たな種が培われ、また新たなセンスへとつながっていくようなものだと。

 

センスは磨ける。

 

そのためにも、内にこもりすぎず、人から吸収できるものをどん欲に窮していきたいと思わせてくれた、素晴らしい学びの時間でした。

 

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