化学染料で初めての布染め!~コールダイホットで染めてみました~

その他チャレンジ

前回、草木染めに本を片手に見様見真似で手を出し、”紅茶染め”を敢行した私。
しかし、期待に反して淡くしか染まらなかった(そもそも草木染めってこんな感じの色という話も…)&染めたい布の量に対して材料手配に時間がかかりすぎるという問題が発生。

ということで、化学染料での染色にチャレンジしてみることにしました!今回は化学染料での染めの初体験の様子をお伝えします!

※前回の”草木染め(紅茶染め)チャレンジ”についてはこちらからどうぞ

材料

今回布を染めるのに使ったのは、桂屋さんの”みや古染(みやこぞめ) コールダイホット(レッド)”

化学染料の中には、温かくない染め液に浸して染めることができるものもあるようですが、こちらは“ホット”の名の通り、85℃以上に熱した染め液で綺麗に染められる、というもの。

同じメーカーの商品で、”コールダイオール”という低い温度(水?)でも染まる商品もありましたが、”高温の方が濃く染まる”と聞いたので、ホットの方を選択しました。

ということで、用意したのはこんなものです。

【用意したもの】

  • 染め粉
  • 布(綿)
  • ボウル
  • トング
  • ゴム手袋

※用具は必ずご飯を作る時のものとは別のものを使いましょう!

ちなみにこれらのグッズは、「家で草木染しよ~」と思い立った時に購入したものを使いました。

コールダイホットを使った布を染める方法

さて、材料も揃えたところで早速染めていきます。

ありがたいことにコールダイホットを購入すると、箱の中に染め方の説明書が入ってくるのでそれを見ながら”ちゃんと”やれば失敗少なく綺麗に染めることができると思います。

「なんだか微妙に引っかかる言い方をしているなぁ」

とお思いの方ものいると思います。というのも、今回私は説明書にそこまで忠実に従わなかったからなんです。説明書を参考にしながらも結構大雑把に染めたのですが、それでも結構きれいに染まったので、説明書通りに染めたらかなりきれいな仕上がりになるのではないかと…。

ということで、ここから書いた染色については、説明書から(多少?)逸脱した部分があります。そんな適当な感じでも、「これくらい気楽にできて、思ったよりきれいに染まるんだなぁ」と思ってもらえたら嬉しいです。

実際に行った染織手順

1. 鍋に水入れて沸かす

染める時に使う鍋に水を張って沸かします。水の分量は布を入れた時に布がしっかり浸る程度。大きい鍋をお持ちの方は、鍋の中で布を泳がせられるくらいたっぷりの水を用意するとムラになりづらいはず。私の鍋は小さかったのでやむおえず…

85℃以上あれば問題は無いようですが、濃く染めたい場合はより高温にすると良いようなので、沸騰するくらいまで熱くしました。

2. 染め粉を溶かす

ボウルに染め粉を適量入れ(私は全量の半分くらい入れました。量は染め色を左右するので、お好みでどうぞ。染め粉の量が多ければ濃く染まりますよ)、そこにお湯を500㏄入れ、粉が残らないようにしっかり溶かします。トングで数回かき混ぜたらすぐ溶けちゃいました。

3. 助剤を用意

色止めのために助剤を用意します。今回は素材が綿なので“塩”を使います。絹とかウールだと”酢”を使うみたいです。動物性繊維か植物性繊維かで違うんですね。

染める布の重さによって投入する塩の量も変わるようです。布250gに対して80g必要らしい。布の重さを測るのを横着したので今回は80gを計って用意しました。

4.染め液完成

”1で鍋にかけていた水”が沸騰したら、火を止め、”2の染め粉””3の塩”を投入。よく混ぜます。これで染め液の完成です。

5.染める布を濡らす

染める布を事前に濡らします。乾いたままの布を入れるよりもムラになりにくいようです。たっぷり濡らしたら、洗濯機で1~3分程度脱水しました。

ちなみに今回染める布はこちら。


白地の布です

6.布を投入

”4の染め液””5の布”を投入します。この時に、なるべく布を広げながら入れて、よくかき混ぜるとムラになりにくいようです。私は鍋の中でかき混ぜるのが難しいほど詰め込んでしまい、あまりかき混ぜることができず…。欲張りすぎた…。

それでもできる範囲で定期的にかき混ぜながら20~30分くらい浸けておきます。

「染まり方が足りないな」

という場合は、もっと(60分くらい?)浸けておくといいみたいです。

7.洗う

浸けておいた鍋からなるべく染め液を絞りながら布を取り出します。1回だけ染めるだけならあまり神経質にならなくてもいいと思うのですが、私は同じ染め液であと何回かは染色したいと思っていたので、なるべく搾りました。

取り出した布を色水があまりで無くなるまでよく洗います。

何度洗っても色水が出るので、「結構色落ちするのかな?」と不安になりましたが、色が出なくなるくらいまで洗っても、布はしっかり赤く染まってくれていました!思ったより色落ちしなくて一安心です。よかった!

中性洗剤(台所用のものが良いらしい)で洗えば色落ちを簡単に防げるようですが、用意が無かったので、色水が出なくなるまでひたすらお湯で洗いました。次は中性洗剤用意しよう…。

8.完成!

乾かしたら、完成です!

鍋のサイズ&撹拌不足でムラにはなりましたが、「それも味かな?」「初めてにしては良くできたよ!」という風に思いこむことにし、よしとしました。

「ムラになるのは嫌だ!」

という場合は、染めたい布のサイズに対してたっぷりの水で、よく混ぜながら染めてください。

残った染め液でも染めてみました

「せっかくお金を出して染め粉を買って、1回染めただけではもったいない!」

ということで、残った染め液で再度染めてみました。
するとこんな感じに染まりました。


左が2度目に染めた布。右が最初に染めた布。

同じように濃い色にはならないですが、これもこれで淡い色として使えそうで気に入りました!

1回染め液を作って3回染めましたが、1回目:赤、2回目:淡い赤色、3回目:桜色(ピンク)というように、グラデーションのように染まって、個人的には気に入っています!淡い色に染めたい場合は、濃い色の染め粉を買って、薄めて使うのも手かもしれません。


左から1回目、2回目、3回目に染めた布。3回目は写真だとわかりづらいですがきれいな桜色です。

色落ちが気になる時には

今回私は使用しませんでしたが、染めた布の色落ちが気になる方も多いと思います。

そんな方は同じく桂屋さんが発売している「ミカノール」という色止め剤をつかってみるのが良いと思います。染色して、水洗いした後に使用します。

ひと手間増えますが、染めたものの色落ちは気になるもの。あとで後悔するより、先にひと手間加えることをおすすめします。

他の色でも染めてみました

バイオレット(紫)でも染めてみました。


一番右は写真だと色合いがわかりづらいですが、薄紫色です。バイオレットは結構くっきり綺麗に染まりました。

染めてみて分かったこと&注意点

今回初めて化学染料による染色を体験しました!

「どうやるんだろう…?」

と脅えていたものの、やってみたら丁寧な説明書もついていて、割と手軽に染められる印象です。ただ、食べ物を調理する時のものは使えないので、色々用意は必要かもしれませんが。

さて、実際に染めてみてわかったことがいくつかあります。そちらを最後にご紹介します。

①分量通りでなくても染められる

説明書には、”Tシャツ2枚分(250g) ”でコールダイホット1本分必要とあるのですが、分量通りでなくても結構きれいに染められました。
ただ、分量通りに用意した方が、均一にイメージした色に染められると思います。というのも今回、最初に鍋に投入した布と、最後の方に投入した布では色の濃さがはっきりと違ったからです。恐らくこれは布の量に対して染料の量が足りなかったからだと思います。

「布の色が違うのも面白い!」

というような気持ちなら私のように分量を自分で変えるのもオススメですが、もしも、

「綺麗に均一に、なるべくパッケージのような色に染めたい」

ということであれば、説明書通りの分量で試されることをおすすめします。

②濃く染めたいとき

同じ染料を用いても、濃く染め、淡く染めたりという調整ができるみたいです。例えば、濃くしたい場合はこんなことに気を付けるといいようです。

  • 染める時の温度を高くする
  • 染め粉の量を増やす
  • 助剤の量を増やす
  • 染める時間を長くする

私は今回濃く染めたかったので、沸騰するくらいの温度までお湯を沸かしました。淡くしたい場合は、その逆をするといいみたいですね。

③1回の染め液で何回か染めることができる

1回作った染め液で、何回も染めることができました。注意点としては、色は最初に染めたものよりどんどん淡くなっていく、ということです。その違いを楽しみながら染めるのも面白いと思います。

④染め粉は必ずお湯で溶かしてから投入する

実は、「ちょっと色が薄いなー」と思って染色中の鍋に染め粉をそのまま投入したことがありました。

そうしたら、溶けきる前に布に吸着してしまったようで、粉が付いた部分が斑模様のようにシミになってしまいました…。
色が薄いからといって、染め粉を溶かさずに入れるのはNGです!

さて、注意点なども書きましたが、コールダイホットでの初・染色はとっても簡単に楽しめました!「ちょっと染めてみたいな」という方にはおすすめですよ。

ぜひお試しあれ!

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