家でも草木染めをしてみたいけど、何にも知識ない私でもできるのだろうか…
以前にワークショップで草木染めを体験したことはあるものの、ワークショップだと色んな部分をお膳立てしてくれているので、0から自宅で実行するとなると躊躇していた私。
それでも、「とりあえずやってみよう!」と一念発起して、家で染めてみることにしました!前に家で草木染めをしようと道具を揃えていたことも思い出し、早速実行に移すことにします。
※道具を買い揃えた時のこと。あれ?なんだかずいぶん昔のような…
材料・道具
- 布(綿):浴衣1着分
- 染料:紅茶・緑茶のティーパックの出がらしを50個ほど
- ミョウバン(80g)
- 鍋
- ボウル
- トング
※用具はご飯を作る時の器具とは別で用意してください
今回染料として用いたのは、紅茶や緑茶のティーパック。日々のティータイムに使っては干して乾かして…を繰り返してせっせと貯めたティーパックがようやく日の目を…!
緑茶も紅茶も染料として用いると、布が茶色に染まるそう。
実際に行った紅茶染めの手順
1.染める布を濡らす
染める布を事前に濡らし、洗濯機の脱水に1~3分かけます。
今回染めたのは白地の布です
2.先媒染
先媒染という処理を行っていきます。これは、染料が色落ちせず、布に定着するように行う処理のことです。
ちなみに、植物由来の生地を濃く染めたい時は豆汁処理(ごじるしょり)というものを先にした方が良いらしいのですが、お茶の中に入っているタンニンも同じような効果があるらしいので今回は省略しました。
さて、先媒染の手順です。
- 乾いた生地の15~20%のミョウバン(今回は80g)をお湯に入れる。
- 70℃に熱したお湯に染めたい布を投入。
- 火を止めた鍋で15分間よく混ぜる。
- 鍋から取り出し、よく水洗いして洗濯機で1分間脱水。
3.染色
下拵えが済んだので、いよいよ”染め”のパートに入ります。
以下が染色の実際に行った手順です。
- 鍋に布が浸るくらいの水を張る。
- お茶のパックを鍋に入れ、水から煮出す。
- 「濃いかな?」と思うくらいの色で煮出したら、減った分の水を鍋に足す。
- 広げながら鍋に布を入れ、5分くらい加熱しながら煮る
- 時たまかき混ぜながら1時間くらい置く(好みの色になったら時間を待たずに引き上げてOK)
- 布を鍋から取り出し、洗う水の色が変わらなくなるくらいまでよく洗い、干す。
4.完成!
…うーん。どうにも染まったのかわかりづらい…。染める前と比較したら少しはわかりやすいかな…?
見比べるとうっすら染まっているのがわかりますか?
目で見るともう少し濃く薄茶に染まっているのがわかるのですが、画面上だと見分けづらいかも…。やさしい色合いになりました。
今回染めてみてわかった問題点
今回は初めての紅茶染め(一部緑茶)を行いました!
初めての自宅で草木染めをしたのですが、いくつか問題点が生じたので、そちらについて最後に書きたいと思います。
①染め上がりの色が淡かった
紅茶で染めると決めた時から「淡い色合いになるだろうなー」というのは予想していたので、概ね予想通りではあったのですが、想定よりも若干薄い色に…。
これはおそらく、布の量に対してティーパックが少なかったと思われます。
草木染の本などを読むと、大体”染めたい布の重さの半分の量のティーパックが必要”とあります。今回は浴衣1着分をまるっと染めたのですが、その布の重さは400~450gくらい。計算だとティーパックは200~225gほど必要なことになります。
しかし、染めた時点で用意できていたティーパックの重さは”80g”!この時点で計算上、明らかに足りません…。
それでも”どうしても試しに染めてみたかった”というのと、”少なくとも意外と染められるのでは?”という楽観的思考でGOしちゃったんですよねー…。
染める布を少なくすればよかったのでしょうが、もう勢いで…えいやっと入れてしまったんですよね…。
まぁ、染まったから良しとしよう。…淡いけど。
②染めるまでに時間がかかる
最も大きな問題点はこれです。染めるまでに時間がかかること。
もっと色んな布を染めたいのですが、材料を集めるのに結構時間がかかります。今回ティーパックを40~50パック集めるのに数ヶ月。
手早く染めるとなると、草木染めよりも化学染料を買って染めた方がいいのかも、と思い始めました。化学染料の方が手軽に濃く、色んな色に染められそうだし。
ということで、化学染料を用いた布の染織にも挑戦してみることにしました!まるっきり初めてなんだけどどうにかなるのかな…?
次回に続く!
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