先日、「青森だったら、どんな魔法をかけようか」というトークイベントに参加してきました!
こちらは、藤本智士さんが書かれた「魔法をかける編集」という本の出版記念イベントで、著者の藤本さんが全国各地を回りながらトークイベントを行っている内の青森市で行われたイベントです。
最近たまたま「魔法をかける編集」を読み、そして偶然にも青森でもトークイベントが開催されることを知ったので、イベント直前でしたが思い立って参加してきました!
電子書籍は無いので、久しぶりに紙で買った本です
青森に来てからはイベントの絶対数が少ないこともあり、このようなイベントにはほとんど参加できていなかったので久しぶりの感覚に多少そわそわしながら向かいました。
青森会場はプラスえんというところ
ちなみに、「魔法をかける編集」は”八戸市のブックセンターで執筆した”ということもあり、青森県内では八戸ブックセンター開催の回もありました。八戸のイベントはどんな感じだったんだろうなー。気になる。
さて、今回私が参加した青森市の方で会場になったのは、青森市新町にある”プラスえん”というところ。
新町通りに面したビルの2階にあるこちらの会場は、貸しイベントスペースなのでしょうか?40人ほどが入る小さなスペースでしたが、オーナーの方の優しい雰囲気が伝わるようなあたたかーい会場でした。
東京にいた頃は、イベント数は多いものの人気のイベントはすぐ満席になってしまったりしていたので、割と倍率低く参加できるのはありがたいことだなぁと思います。
自分の役割について
イベント自体は、「魔法をかける編集」のエッセンスがたっぷり詰まった内容で、青森の”編集者”2名の方の活動を伺いながら、これから青森(をはじめとした地方)で情報発信をしていくにはどんなことに気を付けていったらいいか、ということを藤本さんがお話されるというスタイルでした。
お話を伺っていて「おもしろいなー」と思うことはいろいろあったのですが、実際にイベントに参加してみて一番よかったなと思ったのは、”自分の居場所・立ち位置”について自分自身ですっと納得できたこと。
「風の人、土の人、風と土の中間の人。それぞれに役割がある」
藤本さんはイベントの中でそんな風にお話をされていました(ちなみに”風の人”は各地を巡って新しい出会いをうみだす人、”土の人”はその土地に住み着いて受け継いでいく人のことを言います)。
私は今まで、「せっかく東京から青森に引っ越してきたのだし、早くこの土地になじまなきゃ」という焦りを感じていました。それは、その土地になじんで”土の人”となることでこそ、何かを成し遂げられるのではないかと思っていたから。
でも今回のお話を聞いて、「変に焦って溶け込もうとしたりせず、その目線を持ち続けていくのが大切なのかもしれない」と思うことができました。
そして、以前転職した際、転職した先で、「前の職場とこんな部分が違っていて、そこがとても良い」というようなことを話したら、「外からの新鮮な意見・目線がとても大事だから今感じていることをもっと教えてほしい」と喜ばれたのを思い出しました。
急いで無理にその土地・組織の風土になじむことよりも、”今の自分にしか見えない、感じられない感覚を共有すること、そしてそこから何かを生み出すこと”が他の人にはない自分の価値なのではないか、とそう思うことができ、少しだけ気が楽になりました。
風と土の中間の人の役割。
もし長く住んでいけば、きっと自然と”土の人”になってゆくから。
だから今は焦らずに、この立場にいることを楽しみたい。
そんなことを考えられた素敵なイベントでした!
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