少し前、どうしようもないことで不安になって、夫に相談したことがあります。その時に言われてとても気が楽になったことがあるので、今日はそのことについてお伝えしようと思います。
※悩んでいた時の顛末についてこちらにも書いています
親孝行が全然できていない、という悩み
ある日、それはもう突然に「両親がいなくなってしまったらどうしよう」という不安に襲われました。その根源にあるのは、”自分が自立できていないという弱さ”だったのですが、それと同時に、「まだ全然親孝行できていないのに、どうしよう」という焦りもありました。
今まで親元から離れていたけれど、「青森に移住してきて少しは近くなって、いよいよこれから親孝行もたくさんしたいな」と思えたタイミングだったからだと思います。
そして、今私ができる一番の親孝行は、”孫の顔を見せてあげること”だと思っていたことも関係があると思います。
”子どもを授かる”というのは心掛けとか行動でどうにかなるものではなく、”授かりもの”というくらい、どうなるかは誰にもわからないことです。私が焦ったところでいい結果が出ることでも無いのですが、「一人娘の私が親の期待に応えなければ」と勝手に焦り、ストレスやプレッシャーで空回りしていました。
「甲状腺の病気になってしまったからいけないのかな」
甲状腺の数値は安定しているのに、そんなことを考えししまう始末。数値が安定してからまだ数カ月しかたっていないので、妊娠していなくても何ら不思議ではないのに。
そんなことを悶々と考えすぎたせいで疲れて、ある日夫に泣きついてしまいました。「自分は全然親孝行ができていない」と。
すると、夫はそんな私の言葉をしっかり聞いて、こう言いました。
「一番の親孝行は孫の顔を見せることじゃないよ。君が楽しく生きてることがなによりの親孝行なんじゃないかな」
最高の親孝行
さらに夫は続けます。
「君のご両親は、なかなかこどもが授からなくて苦労して、ようやく授かったのが君だったと、言っていたじゃない。そんな親ならなおさらわかってくれるよ」
これは最近ふとしたことで知ったことでした。私の両親はなかなか子供を授からず苦労したそうです。だから、子供を授かることの難しさはよくわかっているだろう、と。
たしかに私は親から「早く孫の顔を見せてほしい」とか、そういった類のことは一度も言われたことがありません。ただ、結婚についても「早く相手を連れてこい」とか、そういったことを言われたことが無かったので、「そういうものなんだろうなー」と思っていたところがありました。
でも、言われてみれば、「自分も苦労したからそういうことを軽率には言わない」ということもあったかもしれません。
夫のこの言葉で少し冷静になれた私は、「もし自分が親になったとして、自分なら子供にどんなことをされたら嬉しいだろう?」と初めて考えてみました。
すると、「孫の顔を見れたら嬉しいけど、それ以前に自分の子供が幸せならそれでいい。何かをして欲しい、とは思わない」と、そんな当たり前のことに思い当たりました。夫の言っていた通りでした。
そう思えてから、少しだけ気持ちが楽になりました。
そして、
「こうして私が、『親がいなくなったらどうしよう』と泣いていることがわかったら親は不安になるだろう。それよりも、私が楽しく生きている姿を見せることこそが最高の親孝行になるはず」
「だから、これからは自分が楽しいこと、やりたいことをたくさんしよう。」
そう思いました。
たくさん笑って生きていること、それが私の考える最高の親孝行。
さあ。次は何をしようかな。
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