様々なイベントやワークショップに参加した際、「ためになったなー」と感じる時と、「ちょっといまいちだったかも」と思う時があります。
「この違いはなんだろう?」とを自分の中で考えてみたところ、大きく3つのことが関わっているような気がしています。
そこでしか得られない体験であること
一つ目は、そこでしか得られない特別な体験と感じられるイベントです。
特殊な道具が必要で、自分だけではなかなか体験が難しいことや、誰かと誰かのトークイベントなどのイメージでしょうか。
その場限り、一回のみの特殊な体験って、ちょっとワクワクしますよね。「家で試してみたい!」ということを求めるイベントとは違い、知的好奇心を満たしてくれるものたちです。
再現性が高いこと
次に、再現性が高いことも重要です。
最近、手作りすることに少し興味があって、クラフト系のベントに参加することがあるのですが、その中で、「行ってよかった!」と思えるイベントには必ず再現性があります。
※東京の蔵前にあるMAITOさんの草木染めのワークショップは、自宅でも試せる方法をしっかり教えてくれるのでおすすめです。
方法を学んだとして、やはりワークショップやイベントで学んだだけでは身につきません。自分で実践してみることが大事です。その時に、「ぼやかされていて肝心なところがわからない」とか、「自宅で試してみるには特殊な器具が多く必要」というものだと、その場一回限りの体験となってしまいます。
例えば、以前参加して残念だったな、と思ったイベントであったことをお話しします。
以前参加したイベントでの実体験
そのイベントはクラフト系のイベントで、全2回1万5千円くらいのイベントだったと思います。
正直なところ、この金額を払って参加するのには勇気がいりました。1回あたり7千円超えのイベントは、私の中ではかなり高価なものでしたし、会社を辞めることも決まっていたので、無駄な出費は避けたいと思っていたからです。
それでも、そのイベントで教われることを活用して売り出している人はまだ見当たらなかったことと、このイベントに参加することで手法が学べれば、今後手作りするものに幅が出ると思い、思い切って参加しました。
しかし、実際に参加して講師の方に質問する中で、教わった手法で同じものを作ろうとした時、市販のルートでは材料が手に入らない、ということがわかりました。購入する場合は、講師を通して購入するしかなかったのです。しかも、日本国内ではあまり生産されていない貴重なものだから、結構高価…。
自分で楽しむにしては高すぎる趣味だし、minneやcreema、baseといったハンドメイド作品の販売サイトで販売するにしても原価が高すぎて売れる価格になるイメージがわきませんでした。
「おもしろい!」と思ったらこの上級編に参加しようと思っていたんですが、残念ながら私の興味関心からはすっかり外れてしまいました。だから実践者が少ないのか、としょんぼりしながら帰ったのを覚えています。
少額でも稼げそうなこと
最後の一つは、”再現性が高いこと”と密接に関わっていることですが、少額でも「稼げそう」という実感を持てることは大きいと思います。
会社を辞めてからお金を生み出せていないので、大きな額を稼げないとしても、少額でもコツコツ稼げる、ということは本当に大事です。
しかも、会社での仕事のように時間対費用を考えると「無いな」ということでも、作っている間も楽しいことだったら、「楽しみながらお金ももらえるなんて、ラッキー」という風に考えられます。10時間かけて作ったものが1000円とかでも、はじめは良いと思っています。まずは売れる実感を得られることが大事で、効率はその後。修練していけば効率は自ずと上がってくるはずです。
そういう小さなものがいくつも積みあがって自分の生業として行けたら本当にありがたいですね。
教わってすぐに自宅でできるものだとありがたいですが、特殊な道具が必要なケースでも、しばらく自分で修練をする場が用意されており、その修練次第で経済的にも自分の楽しみとしても続けられるかもしれない、というものだと満足度は高いです。
何かの教室に通って教わる時、同じように習っている先輩で、教わったことを通して少しでも稼げている、という実績がある人がいる場合はなお心強いです。
最初は大きな出費があるとしても、「ある程度は取り戻せるかもしれない」という目処が立つかどうかは自分の中では結構大きいからです。もちろん、取り戻せなかったとしても、自分の中で「知れてよかった!」と強く思えるようなことであれば、それはそれで幸せだと思います。
おわりに
「学ぶことが全くない」というイベントは無いと思いますが、どうせなら実り多いイベントだと嬉しいですよね。
人によって「どのようなイベントに価値を見出すか」は異なると思いますが、私は、
- そこでしか得られない体験であること
- 再現性が高いこと
- 少額でも稼げそう
という3つの点を重視しているような気がします。
将来、もしも自分でイベント運営をするとしたら、この3点を気を付けて企画しようと思います。まずは「自分が面白い」と思えることが何よりですからね。
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