こんにちは!わっぺんです!
今週末はフジロックだけでなく、アルプスブックキャンプというイベントあるようですね。自然の中で本を楽しむなんて、とても素敵なイベント!いつかは参加したいです!
さて、自然の中で本を楽しんだ経験ですが、一度森の中で読書をしたことがあります。今日はそのことについて書いてみたいと思います。
きっかけ
以前、友人たちとキャンプに行った時のことです。
夜遅くまで盛り上がり、翌日は予定もなかったので、「ゆっくり寝てから帰ろう」ということになったのですが、なぜか翌朝5時くらいに目が覚めてしまいました。
楽しいことばかりで興奮状態が続いているのか、いつもと違う雰囲気にそわそわしてしまっているのかわかりませんが、誰かと出かけるとこのようなことがよくあります。
そういう時は温泉旅館なら朝風呂に行ったりするのですが、ここはキャンプ場。体を休めようともう一度寝ようとしてみたのですが、一向に眠くなる気配がありません。当然友人たちも起きる気配がない。
散歩でもして来ようかと起き上がった時に、ふと思ったんです。
「外で読書でもしようかな」
って。その思い付きがきっかけでした。
森の朝読書
幸い、日の出前ではあるものの外は十分明るかったので、本と携帯片手に外に出ました。
そこのキャンプ場は、遊歩道のある森がすぐ近くにあったのでそちらを散策すること。
10分くらい歩いた頃でしょうか。キャンプ場の影も形も見えなくなり、辺りは本当に”森”という雰囲気。整備された遊歩道を歩けば帰れるとはいえ、少し不安がよぎります。そんな時にひっそりと2人が座れるくらいのベンチを見つけたので、腰を下ろしました。
鬱蒼としていて光があまり差し込まないような森もありますが、こちらは手入れがされているようで、ほどよく光が差し込んでいたので本は読めそうです。持ってきた文庫本を開き、読書を始めます。
でもなかなか集中できない・・・。
朝早い森の中で一人でいることに漠然とした不安を感じていましたし、しーんと静かで物音もしない感じが夜の森のあの不気味な雰囲気と少しリンクしたりして余計に怯えていました。読書で集中すると、まわりの気配にも鈍感になってしまう、ということもあって集中できなかったのかもしれません。
でも、そんな風にそわそわしながらも5分ほど読み進めていると、静かだと思っていた森から色んな音が聞こえてきました。鳥の囀りや虫の声、森を通して聴く風の音・・・。そして、土のにおいや草木のにおいも感じます。
耳や鼻に穏やかに入り込んできたそれらになんだか安心して、そこからは読書にのめりこみました。
そこからは本当にあっという間で、気付いた時には1時間ほどたっていました。お腹も空いてきたのでたので、みんなのところに戻りましたが、せめてちょっとした飲み物くらいは持ってきたらもう少し長く楽しめた気がします。
この経験は数年たって今でも深く心に刻みついています。それだけ、普段の読書とは何かが違いました。何かというのをうまく説明はできないのですが、頑張って一言で言うとすると、”深さ”かな、と。
自然の中で読書をした時、深く読書に集中できた気がしますし、その作品にも深く入り込んで行けた気がします。また、読書の途中で自分の内面と向き合ったりもしていたのですが、他に余分な刺激がないからか、いつもよりもうまく(深く)自分と向き合えた気がします。朝の澄んだ空気というのがなお一層よかったかもしれません。
森林セラピーってこんな感じなのでしょうか?とってもリラックスできた、良い経験でした。
読書だけじゃなくて、ぼんやり森の中に座って考え事をする、というのもありかもしれません。というか、やりたい!
あなたなら森の中でどんなことをして過ごしますか?
わっぺん
コメント